
蚊は成虫と幼虫の二通りに分けて考えられます。と言うのも、成虫と幼虫の住む場所が、まったく異なるからです。蚊の幼虫(ボウフラ)は水の中で生まれ、水の中で暮らし、卵から成虫に羽化するまで、水の中で生活を続けるのですが、その生息場所もさまざまで下水溝・雨水マス・空き缶・古タイヤ・竹の切株・墓地の花立など水が溜まる場所は、すべて蚊の発生源となります。
また、羽化した成虫は木陰などに潜み、産卵するために雌の蚊のみが吸血します。雄の蚊は吸血しません。
雄・雌ともふだんは花の蜜、果物の汁、樹液などが“食物”ですが、雌は産卵のために吸血します。私たちが不快に思う蚊は、産卵のための雌の蚊だったのです。
雌の蚊が1回に吸う吸血量は自分の体重と等倍と言われます。つまり吸血時には体重が2倍になるのです。吸血した雌の蚊は卵巣を充分に発達させ約300程度の卵を水たまりなどに産み付けます。卵は3〜5日程度で孵化してボウフラとなり、約2週間後に成虫となって飛び立つのです。
| ボウフラ(蚊の幼虫)はこんな所にいる | |
|---|---|
| ヒトスジシマカ トウゴウヤブカ ヤマトヤブカ |
空きカン・空きビン・竹の切りかぶ・お墓の花立てなど |
| アカイエカ チカイエカ オオクロヤブカ |
防火用水・どぶ・下水など |
| コガタアカイエカ シナハマダラカ |
水田・沼・ため池など |
蚊は病原菌を媒介することはよく知られていますが、中でもマラリア熱は有名です。しかし、日本で危険度が高い病気はマラリア熱よりもデング熱なのです。
デング熱は、熱帯を中心にした人口25億〜30億人のエリアで、年間に約1,000万人が発病し、2〜3万人の死者を出しています。蚊が媒介する病気としては、マラリア熱に次いで死亡数の高い病気で、ヤブカと呼ばれるネッタイシマカや、ヒトスジシマカが媒介します。
熱帯地方で発生したこの病気は、地球温暖化の影響か、沖縄の隣の台湾まで、流行が北上してきており、日本への上陸も目前だと言われています。
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